二月 19

ラルフ・シュメルバーグ監督インタビュー

Red Bull Music Academyの15周年を記念した長編ドキュメンタリー「What Difference Does It Make? A Film About Making Music」の監督 ラルフ・シューメルバーグ氏のインタビューを抜粋して紹介

- 本作品に関わった経緯を教えてください。

「今回の映画はレッドブル・ミュージック・アカデミー(以下 RBMA)15 周年記念で、RBMAのトーステンとマニーがNYを舞台にアカデミーの映画を制作したいとアプローチしてきました。彼らのリクエストはただひとつ、RBMA が何をしているのかを見せて欲しい。それ以外は完全な自由のもと、インディペンデントな映画を作るのと同様に撮影から編集まで我々のやりたいようにやることができました。この映画は常に音楽をバックグラウンドに流していますが、物語はアーティストがどのように人生をデザインするのかについて話しています。そのなかで彼らが自らのやりたいこと、自らの道を追究していることが伝わりました。それが音楽を専門としない私たちが音楽映画を作るうえで一番大切なことでした」

 

- 映画に出演するミュージシャンはどのように選ばれたのですか?

「RBMA NYに出入りする参加者や講師、イベントに出演するアーティストたちに依頼しました。ある日、ブライアン・イーノがいるかと思えば、翌日にはフィリップ・グラス、ブロンディー、突如ジャムセッションをスタートするサンダーキャットなどで、彼らのマネジメントにひとつひとつ出演依頼をしていたら完成まで2年は掛かっていたと思います。しかし、この映画はたった 4 週間で作り上げました」

 

- この映画を自分の制作活動のなかでどう位置づけていますか?

「私はこれほど音楽と関係性の深い映画を経験したことはありませんでした。この映画の後、これまでに触れたことのない音楽への理解が芽生え、今は以前よりもっと音楽を作るようになり、歌詞との距離が近くなりました。以前は音楽を作る過程がストレスでした。それが、この映画以降、音楽との関係を緩和してくれて......シャワーで歌うことが心地いい、そういった感じです」

 

- この映画を観た人に何を感じてもらいたいですか?

「もちろん、この映画を楽しんでもらいたい、良い時を過ごしてもらいたいってことが一番ですが、音楽はもっと気楽に楽しめるもの、音楽の扉はいつでもみんなに開いているということ、音楽で生きることを選んだ若者に成功へのアイデアを掴んでもらうことができたら嬉しいです。グラミー賞とかの問題ではなく、充実感が私にとって一番大切なことです」

 

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 - さらに映画解説や制作秘話など、興味深い記事を近日アップ予定。