八月 25

本編公開:LAYERED MEMORIES -SEARCHING FOR SOUND WITH YOSI HORIKAWA-

Yosi Horikawaが音で再現する屋久島の生命力 - ドキュメンタリー作品の視聴はこのページから。

 

世の中はあらゆる音で溢れている。 人々の話し声、足音、車が通り過ぎる音、カラスの鳴き声。時間と空間によって耳に届く音は違うため、音によっては、聞いた人に特定の場所や時間帯を連想させることも可能だ。そして音によっては、特定の記憶を甦らせるパワーすら持っている。Yosi Horikawaはそんな、音が持っている力に魅せられたアーティストのひとりである。


2011年のRed Bull Music Academy Madridの卒業生である彼は、日常にある様々な音を録音し、その音をブロックのように積み上げていき曲を構築するスタイルで、唯一無二の音楽を奏でており、国内外を問わず多方面で活躍している。ついに公開となったドキュメンタリー、『Layered Memories』は、Yosi Horikawaが屋久島に5日間滞在し、屋久島で録音した環境音を素材として曲を制作し、出来上がった曲をライブで披露するまでの様子を捉えたものになっている。


美しい大自然に圧倒され、絶景に感動し、何千年もの樹齢を重ねた縄文杉に畏怖の念を抱きながら、水の流れ、小鳥のさえずり、木々のざわめきといった自然の音を4本のマイクで録音していく彼。良い音が録れた時に見せる嬉しそうな表情はおそらく、自作したおもちゃで無邪気に遊んでいた少年時代から何ら変わっていないのだろう。生きた音を存分に持ち帰ると、スタジオで音を重ねていき、自身の楽器演奏も加えながら、屋久島の音が詰まった曲を磨き上げていく。こうして完成し終盤で披露される、生々しく壮大な曲は、屋久島の生命力にみなぎっていた。


スピーカーを自作してしまうほど、彼は音作りだけでなく音の出し方にもこだわっており、なるべくライブで曲を体感して欲しいとYosi Horikawa本人も語っていた。

 

この音、空気、時間、記憶に浸るため、ヘッドフォンでの鑑賞をお勧めしたい。

 

なお、このドキュメンタリーに収録されているYosi Horikawaの新曲「YOGGO」のパフォーマンスは下記から視聴できる。

 

Yosi Horikawa - YOGGO

 

 

Text by Danny Masao Winston